今は、エンジニアのトップとして組織マネジメントをしていて、採用や教育、評価までをトータルで行っています。開発部には170名以上のエンジニアがおり、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」、新規事業などそれぞれのプロダクトを開発しています。
新しいプロダクト作るときは、どんなエンジニアが必要か、どうすればより優秀なエンジニアが育つかを考えながら進めています。
この10年、ファッション業界ではテクノロジーによるイノべションがほとんど起きていませんでした。それが今、新しい技術が生まれたり様々なデータが蓄積されたりすることで、ようやく変化が起こり始めています。ZOZOSUITもその1つではないでしょうか。特に、AR やVR は、ファッション領域でも可能性を感じています。
今後も、ファッションを通じて人々の生活がより便利になるようなものを生み出していきたいです。
私がはじめてプログラムに触れたのは中学生の頃ですが、本格的に始めたのは大学1年生の時です。
今でこそ、プログラミングを学ぶ場は増えていますが、当時は本も少なければ聞ける人もほとんどいない状況で、色々な遠回りをしました。正しいことを正しく教えてもらえる環境があれば、もっと効率的に学習できたと思います。
プログラミングを学ぶうえで重要だと思うのは「プログラミングとは、何かの課題を解決するための手段」だということです。
プログラミングを学ぶことを目的にしてしまうと、どこかモチべーションが保てなくなってしまうので、「何かの課題」 を見つけるクセも一緒に学ぶ必要性があります。
手段だけを学んで「で、これ何に使えるんだっけ?」となる人がすごく多いですが、それではもったいない。プログラムを学ぶ本質は、課題発見と、それをどう解決するかです。
人間が手でやるとものすごく時間がかかることを、プログラミングを行うことによって、短時間でできるようになったり、人間では解決できなかったことがプログラミングの力で解決できたりします。
常に課題を発見するクセは、社会に出てからも役立つはずです。
学生のみなさんには、授業だけでなく、ぜひ自分で何かを作ってみてほしいと思っています。
プログラミングをして作ったものを、周りの人たちに使ってもらう経験を積んでください。そして、ものづくりの楽しさを感じてください。今は、小学生でもスマートフォンアプリを開発できる時代なので、何かしら自分でトライしてアウトプットすることはできるはずです。
「やりたい」と言っているだけの人よりも、純粋な好奇心から実際にやりたくて手を動かしている人のほうが伸びしろがあります。ユーザーが抱えているファッションの課題を自分たちの技術で解決していきたい。そういう人が、ZOZOグループに集まってほしいと思っています。